シカの解剖 ~ 食性と植生の変化

daiyuu

2011年10月11日 22:33

2011年10月8日
朽木いきものふれあいの里イベント「森の生物多様性とヒト~シカの解剖と燻製料理~」に参加してきました。
このイベント、昨年も参加したのですが子ども達にとってはかなり衝撃的です。
yuu は夜泣きしたもんなぁ。
今年も行くか行かんか迷ってました・・・
「見たくなかったら、無理に見なくていいよ~ 少し離れたとこで遊んどき~」
と言って参加することに。

さぁ、今日から3連休。
しかもめっちゃ良い天気!
こんな日に oka は小学校の役員会。
ついてないよなぁ・・・

ということでTファミリーと一緒に出発。
久々の朽木イベント。
午前中は鹿についてのお勉強と鹿肉の燻製を作ります。
そして午後からは解剖・・・
ん~ たしかに解剖してからの料理は無理やろなぁ・・・
さて、まずは燻製に必要なチップを。

dai!yuu!手切るなよ~

そして事前に塩漬けなのどの処理をしてある鹿肉を。

先ほど細かくしたチップと市販のチップで約1時間燻製します。

できあがるまで、鹿の食害についてのお勉強です。

ほんの数年前までの野生鹿の数と今ではケタが違う勢いで増えているようです。
それに伴い、山の植生が変わり、昆虫や他のいきものにも大きな影響が出てきている・・・
たしかに昨年、蛇谷ヶ峰に登った時、山頂付近はハゲ山になってたなぁ・・・
山に食べ物が無くなって困った鹿は人里の田んぼや畑へと・・・
ん~ 難しい。

さぁ、鹿の燻製ができました!

良い香りがします!

dai!yuu!食べてみ~
どう?
おいしい!
でも味が薄い。
どれどれ。
おー おいしいやん!
確かに薄味やけど、鹿肉の味がよくわかる!
oto は これ、好きやな~

そして燻製の他に鹿肉で作ったハンバーグ!
デミグラスソースをからめてマフィンにサラダとハンバーグを。

「もみじバーガー」です!
うまそ~!!
これを作ったのは猟友会会員のMさん。
ん?Mさん??
民宿松葉に泊まった時、お手伝いに来ていたMさんとのこと。
これまたびっくりですな~
今日は残念ながら来られてなかったので会えませんでしたが。
で、その「もみじバーガー」のお味は?

おっ!おいしいやん!
もっとクセがあるかなぁと思ったけどデミグラスソースとの相性抜群!
dai はペロッと食べてしまいました。
が、yuu はちょっとしんどそう。
午後からの解剖のことが頭をよぎったのかな?

解剖の前にセンター周辺での食害を・・・
夜になると鹿がいっぱいだとか。
ほら、ここにもあそこにもフンがあるよ。

ネットを張ってるいるところとそうでないところとでは大きな違いが。

さぁ、いよいよ解剖です。
場所を朽木スキー場へ移してその時がやってまいりました。
dai はけっこう平気。
yuu はやはり落ち着きが無い。
yuu!どうする~?
ん~ チラッとだけ見る~
そうか まぁ マイペースで。
ということで今朝、猟友会の方が獲ってきた雄鹿を・・・
みんな複雑な顔で猟師さんの手にあるナイフと鹿を見つめます・・・

手際よく解体され、あらゆる部位の説明を。

ひときわ目立つのは、大きく膨らんだ胃。

昨年は天候が悪く、胃の中を見ることができませんでしたが今年はいよいよ・・・
猟師さんが水で洗いながら、胃の内容物を調べていきます。

お米が出てきました。
やはり稲を含め、人里の食性となってるようです。
ん~ 複雑よなぁ。
山には食べ物が無くなって・・・
鹿にとっては生きるために・・・
簡単には解決できませんが・・・

共存は難しいのかなぁ。



昨年同様、考えさせられる一日でした・・・






daiyuu





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