2016年8月21日
いきものふれあい室観察会「洞窟と洞窟に続く道の生き物調査」に参加してきました。
洞窟!と聞くと以前行ったことのある
河内の風穴を思い出します。
滋賀県にこんな大きな洞窟があったんや!と驚きましたが・・
今回も河内の風穴? そこで生きもの観察??
なんだかワクワクしますなぁ~
さて、集合場所は多賀町立博物館。
高速道路もスムーズに流れ、時間に余裕があったので湖東三山スマートICでR307へ。
寄り道したのは道の駅「せせらぎの里こうら」です。
安くて新鮮な野菜がずらっと並んでる中に・・
おっ!ブルーベリー!
1パック1000円。
そこそこの量は入ってますが、なかなかいいお値段。
ちょっと無理やなぁ~ とあきらめかけた時、1つだけ600円と。
ん? なんでこれだけ安いねん?
と、見ると、ジャム用と。
おっ! ええやんこれで!
ということでゲット!
ジャム用ということであんまり甘くないのかなぁと思いきや・・
甘い! ウマい!
dai と yuu 、パクパクと。
ジャム用じゃなかったらどんだけ甘いんやろ・・
と、正規品が気になるところ。
ま、とりあえずラッキーでした!
さぁ、やって来ました多賀町立博物館。
「あれ? ここ来たことあるんちゃう?」 と、yuu 。
おぉ~ そうやで、
昨年Kさんと一緒に来たよな。
こじんまりとしてるけど、多賀町で発掘したアケボノゾウの全身骨格化石やその他古生代の化石、多賀町を中心とした生き物の標本など内容は充実してます。
その館内でこれから観察する化石や洞窟内の生き物についてお勉強。
果たして展示物のようなものを見ることができるのか!?
さぁ、予備知識をしっかり叩き込んで博物館を後にします。
車で走ること数分、高室山への登山に利用されている駐車場にやって来ました。
河内風穴に行くと思ってましたがどうやら違うみたいですな。
聞くと、「佐目風穴」と。
ほう、聞いたことない。
どうやら一般開放はされてるものの、観光地化せずに洞内も照明など一切無く、自然のままの洞窟とのこと。
その洞窟の総延長は205mだそうです。
なんかワクワクするよなぁ~
さぁ、ヘルメットにヘッデンと装備も完璧!
dai と yuu 、探検隊というよりは工事現場のおじさんみたい。(笑)
まず午前中は化石の調査。
廃道となって荒れ果てた旧国道を進みます。
途中、道路脇に何かの跡地なのか少し広くなったスペースが。
ここで青木先生から問題です。
この辺りで昔、ある事件があり、その後ここに供養塔が建立されてます・・
①殺人事件 ②幽霊事件 ③毒ヘビ事件
さて、その事件とはいったいどれでしょうか??
むむっ! どれも怖いぞ。
ゆ、幽霊か?
そう言われると、何か幽霊でも出てきそうな雰囲気に思えてくる・・
ハイ、答えは・・
③の毒ヘビ事件だそうです。
毒ヘビ? マムシとかヤマカガシに噛まれて誰か亡くなったのかな? と思いましたが・・
実はその昔、暴力団が拳銃を密輸する際に、隠れ蓑として大量のコブラが輸入されたそうな。
密輸後、不要になったコブラは処分に困ってこのあたりに棄てられたと。
猛毒のコブラが棄てられたということで捕獲を試みたが見つけれず。
しかし不幸中の幸いか、コブラは熱帯のヘビ。
ここ多賀町の冬を越すことはできずに全て死滅したと判断されたそうな。
何の罪もないコブラにしてみればかわいそうな事件でしたね・・
さぁ、しばらく歩いて化石の採取場所に到着。
周りをみると石灰岩質の石がゴロゴロ。
よっしゃ! アンモナイトの化石見つけるぞ!
dai と yuu 、気合い入れて探してます。
そして・・
おっ! これか?
dai が見つけたのはフズリナの化石。
yuu も見つけたようです。
oka が見つけたのは分かりやすいですよね。
我が家が見つけたのは全てフズリナですが、ウミユリやサンゴの化石を見つけた人も。
で、フズリナって何??
ウミユリやサンゴと同じく海の中の生物で、古生代に栄えた有孔虫という単細胞生物なのに殻をもっていた原生生物とのこと。
ほう・・ ピンとこないけどすっごい昔の生物でここは海の底やったってことやんな。
さらに学芸員さんが説明して下さいました。
多賀町の山は石灰岩でできているところがたくさんあるそうです。その多賀町の石灰岩は約2億8000万年前の遠く離れた海の中でできたもので、それが長い間の地球の動きによって陸上に押し上げられ今の山を作っていると。
ふむ。 想像できない時間の流れですな~
宇宙の世界の話しと同レベルですわ。
さて、化石採取はここまで。
昼食をとりに河原へ下ります。
が・・
八畳岩といわれてる大きな岩の横を通ろうとしたらキイロスズメバチの巣が・・
この岩の後ろに巣が。
それにしても大きな岩に大きな蜂の巣・・
さて、ここはびわ湖にそそぐ犬上川の源流。
これより先の上流は水が涸れていたのですが、ここからいっきに水量が増してます。
よく見ると岩の中から流れてきてるやん。
すげ~ 洞窟から流れてきてるのかな。
それにしても水温が低い。
dai と yuu 、10秒間水の中に手を入れようとしますが・・
7、8秒でギブアップ。
ホント、冷たい!
さぁ、昼食後、いよいよ洞窟へ。
石灰岩の侵食や崩落の繰り返しでできたケイビングシステム、鍾乳石、洞窟内の生き物のこと、注意事項の話しを聞いて出発です。
洞窟まで案内板はありますが非常に分かりにくく、渡渉も含め一部危険なところもあるので要注意です。
さぁ、洞窟の入り口に到着です!
おぉ~ 思ってたよりも大きいかな。
河内風穴より大きいかも。
洞内からはひんやりとした空気が漂ってきてます。
さぁ、潜入です!
おぉ~ 入ってすぐに空気が変わりました。
寒っ!!
そして当然ですが真っ暗!
数メートル手前の入り口とは別世界・・
ゆっくり慎重に進んで行きます。
むむっ! なかなか狭いぞ!
子どもたちは難なく行けそうですが大人は辛い・・
ヘルメットは必須ですな。
なかなか生き物を探す余裕は無いのですが・・
おっ! カエル!?
ヒキガエルやんな?
こんな真っ暗なところにおるんや。
しかも気温めっちゃ低いで。
なんと11℃!!
洞窟の外は30℃は超えてるはず。
いやぁ~ 気温差20℃以上か・・
そして・・
うわっ! 何これ!!
黒い物体に群がる真っ白な生き物。
洞穴生物! ヤスデの仲間でしょうか。
黒いのはコウモリの糞。
おぉ~ すごいなぁ~ こんなところで生きてるなんて・・
さぁ~ さらに奥へと進みます。
上部を見ると鍾乳石が。
スゴイよなぁ~ 何年かかってここまで形成されたんやろ・・
さて、少し広い空間が。
今回の探検はここまで。
ここでみんな集まって、すべての照明を消してみます。
おぉ~ 「暗い!」という表現は相応しくはないですな。
「無」ですな。
目を瞑っても開けても全く変化無しの「無」。
目を開けて指を目の前に持ってきても全く分かりません。
こんなとこで懐中電灯が壊れたら絶対に出て来られへんな・・
恐ろしい・・
それにしてもこの環境で生きてる生物はスゴイな。
コウモリにいたっては飛んでるねんからなぁ~
そういえばそのコウモリがおらんな。
残念ながら見られないのかと思ってたら・・
おぉ~ おったー!
寝てんのかな?
ん~ カワイイとは思えんなぁ~
やっぱりネズミに翼が生えてるようにしか見えん。
みんながいっせいに照明をあてたので、音も立てずに飛んでいきました。
さぁ、出口が見えましたよ。
何となくホッとしますね~
しかし外に出た瞬間・・
暑っ!
yuu のメガネ曇るし。
いやぁ~ 洞窟、楽しいわ。
ケイビングが好きな人の気持ち分かるわ~
しかし! やはり危険が伴うので絶対にヘルメット、予備の懐中電灯は必須です。
ここ、佐目風穴は一般開放されてるみたいですが、訪れる際は装備を完璧に!
そして洞内の生き物や鍾乳石を傷つけないようにしなければいけませんね!
さて、解散後・・
道の駅「せせらぎの里こうら」にまたまた寄り道。
dai と yuu 、「ラムネソフトが食べたい!」と。
ちょっぴり甘めですが、遊び疲れたあとにはちょうど良いかも!
ウマかった~
dai、yuu!おもろかったなー!また行こな