
2017年11月07日
白馬岳 ~ 不帰ノ嶮(かえらずのけん)への悲劇 (後編)
2017年9月8~9日
白馬岳頂上宿舎まであと僅かというところで左足に違和感・・
ペロン・・

ホンマに、まさか・・と思ったけど現実。
この瞬間、今回の登山は終わった・・と思いました。
あまりのショックでペロンの写真を1枚撮影してから小屋までの記憶が無い。
ボケーとしてたのか、小屋の入り口が分からずぐるぐるまわってようやく受付に到着。

混んでますか?
「いーえ、空いてますよ」と。
良かった・・
あ、夕食だけ付けてください。
「ハイ、もう食事の時間が始まってますのですぐに食堂へ行ってください」
わかりました。
ところで、ソールがはがれてしまったのですが、針金か何か修繕できるものはありますか?
「え? あー、 そういった修理するようなもの置いて無いですねー」と。
さらに・・
「売店で登山靴は販売してますよ」と。
予想外の反応と、現実的では無い言葉にちょっとあっけにとられてしまいました。
まぁ、準備不足のこちらが悪いんですけどねー。
靴のことはご飯食べながら考えることにして、とりあえず部屋へ。

人の気配が無い・・
指定された部屋へ行くと、誰もいませんでした。

ひょっとして一人部屋?
ラッキー! と思いましたが、何となく寂しいなぁ~

とりあえず荷物を置いて食堂へ。

食堂も人は少なめ。

おそらくこれで宿泊者全員なんでしょうね。
さぁ、食事はバイキング形式。

宿泊者が少ないので、一品一品の量は少ないですが、種類はそれなりに。


ご飯とお味噌汁も。
一通りおかずをゲット。

豚の角煮がウマイっす。

おもわずビールを買ってしまいましたよ。
さぁ、明日どうするか・・
天気は絶対に良い。
絶好の登山日和になるはず。
不帰ノ嶮、行きたいな・・
ソールを全てはがしてしまったら行けるんちゃうか・・
うん、行けるで!
と、お酒が入ったからか多少気が大きくなった感じ。
そして部屋に戻り、寝る準備をして改めて地図を見ながら検討。

ソール無しで岩登りできるやろか・・
滑ったら終わりやんな・・
支持は両手と右足があるから大丈夫ちゃうか・・
でも右のソールもはがれたら・・
と、シュラフに入りながら色んなことを考えてたら相当な時間が経ってました。
時計を見ると日付が変わってるやん。
前日もあまり寝てないし、確実に睡眠不足になる・・
やっぱ無理やな。
やめとこ。
と、あきらめた瞬間寝てしまいました。
朝、5時。

部屋の窓から見る雲海がめっちゃキレイ。
とりあえず荷物をまとめて小屋を出発。

テン場もガラガラですなー。

白馬岳の横から太陽が。
頂上宿舎からほど近い丸山(2768m)へやって来ました。

みなさん、劔岳方面の景色を。
あー、めっちゃキレイ。
やっぱり快晴ですなー。
この日、行く予定だった杓子岳と白馬鑓ヶ岳方面。

遠くには穂高連峰と槍ヶ岳まで見渡せます。

その槍、穂高連峰。

そして立山と劔岳。

劔岳、かっこええなぁ~

陽が昇ってきて旭岳に白馬岳の影が映ってます。

しばし、杓子と白馬鑓を眺めます。

あの向こうに不帰ノ嶮があるのに・・

あーあ、ここまで来てまさかこんなことになるとはなぁ~
ポリウレタン素材は経年劣化でソールがはがれてくることは知ってたけど、この靴買ってまだ3年やで。
早くない??
ただ、アウトレット品やったからなぁ、そういう意味では5年は経過してるのか・・
安く買ってもこれじゃあね・・

ということで下山です。
といってもここから八方尾根へは行けないので、大雪渓から猿倉へ下山。
そして猿倉からバスで車をとめてある白馬八方バスターミナルまで行くことに。
一つ気掛かりなのは大雪渓。
今回、雪渓を歩くことは想定してなかったのでアイゼンは持参せず。
ストックは持って来てるのでそれで何とか下れるか・・
とりあえず歩きはじめると更にソールがはがれてパカパカと。
あかん、歩かれへん。
やはり修理が必要。
頂上宿舎は昨日のこともあったので、白馬山荘へ向かいます。


山荘の受付で状況を説明すると、結束バンドを持ってきてくれました。

完璧!
これなら不帰ノ嶮も行けるのでは、と思ってしまうほど。

念のため、2本頂いて右足も固定。
何度もお礼を言って白馬山荘をあとにしました。

7:00 さぁ、下山です。

猿倉まで地図上では3時間20分。
バスの時間が10:15なので頑張れば何とか間に合いそう。

白馬岳頂上宿舎を振り返ります。


ハクサンフウロとイワオウギ。
早朝出発で登ってくる人とすれ違いながら下ります。

避難小屋まで来ると大雪渓が見えてきました。

杓子方面を振り返ります。

このあたり、お花畑がキレイ。

下るにつれ、登りの登山者がどんどん増えてきました。

天気ええもんなぁ~
すれ違いが増える分、待ち時間も増えて、かなりのペースダウン。

バスの時間がちょっと心配に。

ここ、滑りやすい。
さぁ、大雪渓の上部にやって来ました。

登りの登山者はここで軽アイゼンを外します。

さぁ、アイゼン無しで下れるか・・
むむっ! めっちゃ滑る。
しかも大きな落石があちこちに転がってるし。

滑ってこけて石に当たれば落石発生させてしまいそう。
けっこうな斜度もあるでこれ・・

ストックで踏ん張りながらゆっくりと。
時にはカニ歩きで。
かなりの時間をかけて下ることになってしまいましたよ。
振り返ると・・

おぉ~ きれいなぁ~
ホンマにええ天気やん。
何回考えても悔しい・・

さぁ、下るにつれて亀裂が増えてきました。
危険なところも多くなってきたので夏道へ移動。

あの二人、ホンマに危ないで・・

夏道もザレザレで歩きにくく、やや危険な個所もありました。
そんなこんなで雪渓末端に到着。


そして 9:45 白馬尻小屋です。
猿倉まで地図上では50分。
バスは10:15発。
20分縮めるのは無理やな・・


バスはあきらめました・・
ん~ 軽アイゼンさえ持って来ていれば・・
と、ここでも悔しい思い。
そしてバスが出発しから15分後の10:30 猿倉荘に到着です。


あーあ、なんかうまいこといかんね。
次のバスは12:20発。
2時間も待ってられない・・
ということでタクシーに。
バスなら930円でしたが・・
その3.5倍ほど掛かりましたよ。
まぁ、それでも無事に帰って来れて良かった・・

さぁ、温泉!
疲れと、モヤモヤした気持ちを洗い流してきました!
スッキリしたらお腹が空いて・・

「温泉らーめん八方美人」さん。
おすすめは特製しょうゆラーメンとのことでしたのでそちらを。

おぉ~ うまそー。

こちらの麺、八方温泉を練り込んであるそうです。
正直、分かりませんが。(笑)
でも、全体的にウマかった~
さて、今回の登山は反省ばかりでした。
なんと言っても装備のチェック。
もっとしっかりせねば。
ウェストバッグのファスナー、登山靴のソール。
そして軽アイゼン。
何らかの理由で唐松岳まで行くことができなかったら大雪渓で下山、と想定していればアイゼンが必要なことも分かっていたはず。
おそらく家族で登山ということならあらゆることを想定してたけど、今回は単独ということでちょっとなめてしまったかな・・
ホント反省でした。
来シーズン以降、もっと装備を充実させて再チャレンジですな。

≪コース&タイム≫
栂池自然園(10:55)⇒天狗原(11:55)⇒乗鞍岳(12:50)⇒白馬大池山荘(13:15)⇒小蓮華山(15:00)⇒三国境(15:40)⇒(16:25)白馬岳(16:30)⇒白馬山荘(16:45)⇒(16:55)白馬岳頂上宿舎(7:05)⇒避難小屋(7:35)⇒大雪渓上部(8:25)⇒大雪渓末端(9:35)⇒白馬尻小屋(9:45)⇒猿倉荘(10:30)
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daiyuu
白馬岳頂上宿舎まであと僅かというところで左足に違和感・・
ペロン・・

ホンマに、まさか・・と思ったけど現実。
この瞬間、今回の登山は終わった・・と思いました。
あまりのショックでペロンの写真を1枚撮影してから小屋までの記憶が無い。
ボケーとしてたのか、小屋の入り口が分からずぐるぐるまわってようやく受付に到着。

混んでますか?
「いーえ、空いてますよ」と。
良かった・・
あ、夕食だけ付けてください。
「ハイ、もう食事の時間が始まってますのですぐに食堂へ行ってください」
わかりました。
ところで、ソールがはがれてしまったのですが、針金か何か修繕できるものはありますか?
「え? あー、 そういった修理するようなもの置いて無いですねー」と。
さらに・・
「売店で登山靴は販売してますよ」と。
予想外の反応と、現実的では無い言葉にちょっとあっけにとられてしまいました。
まぁ、準備不足のこちらが悪いんですけどねー。
靴のことはご飯食べながら考えることにして、とりあえず部屋へ。

人の気配が無い・・
指定された部屋へ行くと、誰もいませんでした。

ひょっとして一人部屋?
ラッキー! と思いましたが、何となく寂しいなぁ~

とりあえず荷物を置いて食堂へ。

食堂も人は少なめ。

おそらくこれで宿泊者全員なんでしょうね。
さぁ、食事はバイキング形式。

宿泊者が少ないので、一品一品の量は少ないですが、種類はそれなりに。


ご飯とお味噌汁も。
一通りおかずをゲット。

豚の角煮がウマイっす。

おもわずビールを買ってしまいましたよ。
さぁ、明日どうするか・・
天気は絶対に良い。
絶好の登山日和になるはず。
不帰ノ嶮、行きたいな・・
ソールを全てはがしてしまったら行けるんちゃうか・・
うん、行けるで!
と、お酒が入ったからか多少気が大きくなった感じ。
そして部屋に戻り、寝る準備をして改めて地図を見ながら検討。

ソール無しで岩登りできるやろか・・
滑ったら終わりやんな・・
支持は両手と右足があるから大丈夫ちゃうか・・
でも右のソールもはがれたら・・
と、シュラフに入りながら色んなことを考えてたら相当な時間が経ってました。
時計を見ると日付が変わってるやん。
前日もあまり寝てないし、確実に睡眠不足になる・・
やっぱ無理やな。
やめとこ。
と、あきらめた瞬間寝てしまいました。
朝、5時。

部屋の窓から見る雲海がめっちゃキレイ。
とりあえず荷物をまとめて小屋を出発。

テン場もガラガラですなー。

白馬岳の横から太陽が。
頂上宿舎からほど近い丸山(2768m)へやって来ました。

みなさん、劔岳方面の景色を。
あー、めっちゃキレイ。
やっぱり快晴ですなー。
この日、行く予定だった杓子岳と白馬鑓ヶ岳方面。

遠くには穂高連峰と槍ヶ岳まで見渡せます。

その槍、穂高連峰。

そして立山と劔岳。

劔岳、かっこええなぁ~

陽が昇ってきて旭岳に白馬岳の影が映ってます。

しばし、杓子と白馬鑓を眺めます。

あの向こうに不帰ノ嶮があるのに・・

あーあ、ここまで来てまさかこんなことになるとはなぁ~
ポリウレタン素材は経年劣化でソールがはがれてくることは知ってたけど、この靴買ってまだ3年やで。
早くない??
ただ、アウトレット品やったからなぁ、そういう意味では5年は経過してるのか・・
安く買ってもこれじゃあね・・

ということで下山です。
といってもここから八方尾根へは行けないので、大雪渓から猿倉へ下山。
そして猿倉からバスで車をとめてある白馬八方バスターミナルまで行くことに。
一つ気掛かりなのは大雪渓。
今回、雪渓を歩くことは想定してなかったのでアイゼンは持参せず。
ストックは持って来てるのでそれで何とか下れるか・・
とりあえず歩きはじめると更にソールがはがれてパカパカと。
あかん、歩かれへん。
やはり修理が必要。
頂上宿舎は昨日のこともあったので、白馬山荘へ向かいます。


山荘の受付で状況を説明すると、結束バンドを持ってきてくれました。

完璧!
これなら不帰ノ嶮も行けるのでは、と思ってしまうほど。

念のため、2本頂いて右足も固定。
何度もお礼を言って白馬山荘をあとにしました。

7:00 さぁ、下山です。

猿倉まで地図上では3時間20分。
バスの時間が10:15なので頑張れば何とか間に合いそう。

白馬岳頂上宿舎を振り返ります。


ハクサンフウロとイワオウギ。
早朝出発で登ってくる人とすれ違いながら下ります。

避難小屋まで来ると大雪渓が見えてきました。

杓子方面を振り返ります。

このあたり、お花畑がキレイ。

下るにつれ、登りの登山者がどんどん増えてきました。

天気ええもんなぁ~
すれ違いが増える分、待ち時間も増えて、かなりのペースダウン。

バスの時間がちょっと心配に。

ここ、滑りやすい。
さぁ、大雪渓の上部にやって来ました。

登りの登山者はここで軽アイゼンを外します。

さぁ、アイゼン無しで下れるか・・
むむっ! めっちゃ滑る。
しかも大きな落石があちこちに転がってるし。

滑ってこけて石に当たれば落石発生させてしまいそう。
けっこうな斜度もあるでこれ・・

ストックで踏ん張りながらゆっくりと。
時にはカニ歩きで。
かなりの時間をかけて下ることになってしまいましたよ。
振り返ると・・

おぉ~ きれいなぁ~
ホンマにええ天気やん。
何回考えても悔しい・・

さぁ、下るにつれて亀裂が増えてきました。
危険なところも多くなってきたので夏道へ移動。

あの二人、ホンマに危ないで・・

夏道もザレザレで歩きにくく、やや危険な個所もありました。
そんなこんなで雪渓末端に到着。


そして 9:45 白馬尻小屋です。
猿倉まで地図上では50分。
バスは10:15発。
20分縮めるのは無理やな・・


バスはあきらめました・・
ん~ 軽アイゼンさえ持って来ていれば・・
と、ここでも悔しい思い。
そしてバスが出発しから15分後の10:30 猿倉荘に到着です。


あーあ、なんかうまいこといかんね。
次のバスは12:20発。
2時間も待ってられない・・
ということでタクシーに。
バスなら930円でしたが・・
その3.5倍ほど掛かりましたよ。
まぁ、それでも無事に帰って来れて良かった・・

さぁ、温泉!
疲れと、モヤモヤした気持ちを洗い流してきました!
スッキリしたらお腹が空いて・・

「温泉らーめん八方美人」さん。
おすすめは特製しょうゆラーメンとのことでしたのでそちらを。

おぉ~ うまそー。

こちらの麺、八方温泉を練り込んであるそうです。
正直、分かりませんが。(笑)
でも、全体的にウマかった~
さて、今回の登山は反省ばかりでした。
なんと言っても装備のチェック。
もっとしっかりせねば。
ウェストバッグのファスナー、登山靴のソール。
そして軽アイゼン。
何らかの理由で唐松岳まで行くことができなかったら大雪渓で下山、と想定していればアイゼンが必要なことも分かっていたはず。
おそらく家族で登山ということならあらゆることを想定してたけど、今回は単独ということでちょっとなめてしまったかな・・
ホント反省でした。
来シーズン以降、もっと装備を充実させて再チャレンジですな。

≪コース&タイム≫
栂池自然園(10:55)⇒天狗原(11:55)⇒乗鞍岳(12:50)⇒白馬大池山荘(13:15)⇒小蓮華山(15:00)⇒三国境(15:40)⇒(16:25)白馬岳(16:30)⇒白馬山荘(16:45)⇒(16:55)白馬岳頂上宿舎(7:05)⇒避難小屋(7:35)⇒大雪渓上部(8:25)⇒大雪渓末端(9:35)⇒白馬尻小屋(9:45)⇒猿倉荘(10:30)
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